職業:無職
病歴:長い間右膝が痛く、関節置換術を受けた。
「いずれ左膝も手術しなければいけなくなるだろう」と医師に言われ、手術を受けた右膝の腫れもひかなかったため、右膝の状態の改善と左膝の手術回避を目的に来院。
治療:
1回目
@全身調整
Aパルス(電気鍼) 仰向け・うつ伏せ 各10分
〈治療点〉 (仰向け) 梁丘・鶴頂・血海・足三里・内膝眼・陰陵泉
(うつ伏せ) 右膝関節後面
2回目(翌日) 熱感は軽減、腫脹は変わらず
@・Aは同じ
Bお灸 足三里・内膝眼
※ほぼ毎日治療をおこない、1週間で熱感は消失し、2ヶ月で腫脹も消失。この患者さんはリハビリに熱心で、病院だけでなく自宅でもリハビリをおこなっているため、鍼灸治療と併せて全体的な回復は早かった。途中、リハビリのやり過ぎで痛みが出ることがしばしばあったが、すぐに対処できたため、リハビリを中断させることなく、順調に回復できた症例である。
術後のリハビリを継続させることが一番大切です。鍼灸治療では、痛みを和らげるだけでなく、筋や腱の柔軟性を高め関節の動きやすさを高めることや、組織の回復力を高めること、疲労物質の蓄積を防ぐことなど、リハビリを頑張る患者さんのお手伝いができますよ。
次回は「頭痛」の症例をご紹介します。
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