職業:中学生
病歴:バレーボールをしていて右膝が痛くなった。病院でオスグッドと診断。チームの人数がギリギリなので早く治したいとのこと。
所見:右膝蓋靱帯周辺の軽度の腫脹・圧痛あり。右大腿四頭筋・大腿二頭筋の筋緊張あり。
治療:
1回目
@全身調整
A置鍼 仰向き・うつ伏せ 各10分
〈治療点〉(仰向き)梁丘・鶴頂・血海・足三里・陰陵泉・膝蓋靱帯周辺
(うつ伏せ)大腿二頭筋(6箇所)
●準備運動・整理運動、運動直後のアイシングを指導。
2回目(3日後) かなり良い 腫脹・圧痛、筋緊張軽減。
@は同じ
A仰向きの置鍼の時遠赤使用 他は同じ
3回目(1週間後) ほとんど痛くなくなった
@は同じ
A仰向きの治療のみ実施(置鍼…遠赤)
※この後、2回ほど治療をして治療を終了している。上記の症例同様、準備運 動・整理運動、ストレッチ、筋トレを継続して実施しているようで、活躍し ていると聞いている。
今回の症例は、どちらも親御さんが鍼灸治療を受けていて、早い段階で相談があり、治療が開始できたため、若さもあり、治療効果が早く出た症例である。
障害の度合いが強い場合、歩けなくなることもあるらしいので、成長期のお子さんが痛みを訴える場合は、早めの整形外科受診をお勧めします。未来がある子供達ですから、きちんと診断してもらいましょう。治療方法の中に鍼灸治療があることも、覚えていてくださいね。お手伝いできると思います。
今年はこれが最後の紹介となります。ご覧頂き、有難うございました。来年も少しでもお役に立てるよう、頑張ります。
どうぞ、元気で、良いお年をお迎えください。
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