〜 ★小児のツボの刺激法★ 〜
小児のツボは、皮膚の表面に存在します(加齢と共にツボが深部になります)。ですから、小児に対するツボの刺激は、「さする」が原則です。赤ちゃんや幼児は優しくさすってあげてください。幼稚園児や小学生は、乾いたタオルを指に巻いて軽く擦ったり、つま楊枝を10本くらいまとめてゴムで止め、持ち手の方(とがっていない方)で軽く叩いたりしてあげるのも良いでしょう。刺激した部分の皮膚が軽く赤みをおびるくらいで十分です。決して強く刺激しないでください。
大切なのは、子供が「心地よい」と感じ、長く継続できることです。1回の時間はそんなに長い時間は必要ないので、スキンシップをとりながら、仲良くやってください。毎日続けることで、普段は気付かない子供のサインを見つけるきっかけにもなりますよ。
また、ドライヤーの「弱」でツボを温めることも良いでしょう。 |
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●百会(ひゃくえ) |
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ツボの取り方:左右の耳介(軟骨の部分)を前に折り、できたてっぺんに左右の親指を置き、それぞれの中指を頭頂部に置きます。中指の指先が当たるところ(真ん中)に取ります。
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●だん中(だんちゅう) |
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ツボの取り方:左右の乳頭のまん中で、胸のまん中にある骨の上に取ります。第4肋骨と同じ高さになります。
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たくさんの愛情をかけながらこの様な症状で悩んでいる親御さんもいらっしゃることでしょう。子供には親御さんの愛情が一番の薬ですよね。親御さんが元気で、笑顔で、温かい手でさすってあげてください。そして、鍼灸師もお手伝いができますので、頼ってみてください。
ご紹介しているツボは、元気な子供でも、免疫力の維持・向上や風邪の予防など、活用できます。過去ご紹介した様々な症状のツボも、小児のツボの刺激の仕方をすると、とても効果的ですので、チョイスして、親子やおじいちゃん・おばあちゃんと孫など、一緒に元気になってはいかがでしょうか?
次回も「小児の症状」のツボをご紹介します。
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岩下 登 (岩下鍼灸院 院長) |